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第159回芥川賞・直木賞大予想! [文学賞]

さて、すっかり“予想しっぱなしで反省しない”スタイルも板についてきたわけですが、今回もこりずに挑戦してみます。
まずは芥川賞から↓
古谷田奈月(こやた なつき)風下の朱(あか)早稲田文学初夏号
高橋弘希(たかはし ひろき)送り火文學界五月号
北条裕子(ほうじょう ゆうこ)美しい顔群像六月号
町屋良平(まちや りょうへい)しき文藝夏号
松尾スズキ(まつお すずき)もう「はい」としか言えない
予想です↓

本命:高橋弘希
対抗:町屋良平
大穴:受賞者なし

基本的に作家としてこつこつと書いてらっしゃる方に受賞していただきたいので、今回は高橋弘希さん推しです。
町屋良平さんの作品は、純粋に設定などが好みなので。

今回は北条裕子さんの「美しい顔」について、参考文献を明記していなかったとの問題が持ち上がりましたが、たいへん残念なことだったと思います。
フィクションであれノンフィクションであれ、先行の文献を参考にすること自体は何ら責められることではないと思いますが、今回の件に関しては素人目にもかなり似た表現になっているところもあるように感じられました。
できる限り自分の内から出た言葉で書く、ということを改めて肝に銘じなければと思います(末端ライターではありますが、私自身もこうした場で文章を発表させていただいているので、自戒をこめて)。

次は直木賞です↓

上田早夕里(うえだ  さゆり)破滅の王双葉社
木下昌輝(きのした まさき)宇喜多の楽土文藝春秋
窪美澄(くぼ みすみ)じっと手を見る幻冬舎
島本理生(しまもと りお)ファーストラヴ文藝春秋
本城雅人(ほんじょう まさと)傍流の記者新潮社
湊かなえ(みなと かなえ)未来双葉社

本命:上田早夕里
対抗:湊かなえ
大穴:窪美澄

本命にあげさせていただいた上田早夕里さんは、ガチのSF小説もすごいのに、一般小説の方高い水準を保って書いておられるのに驚かされます。
湊さんは今年が作家になられて10周年の節目の年だそうで、『告白』の衝撃からもうそんなに時間がたったのかと感慨深いですね。高い水準といえば湊さんもそうで、常に読者を引きつける作品を発表されているなと思います。
窪さんもさまざまなテイストの作品に挑戦されていますよね。いつもほんとうに感心させられます。

現在は選考会の盛り上がりもたけなわでしょうか。
どの作品がきますかね〜。
水害でたいへんな地域の読者好きのみなさんも、賞のゆくえを気にかけられるような余裕がおありだといいのですが…。

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第158回芥川賞&直木賞大予想! [文学賞]

今年もよろしくお願いいたします。
前回の予想についても反省の色なし(今回はきちんと反省会する予定!)。

本日まさに選考会当日。
ちょうど始まった頃でしょうか。

芥川賞の候補作はこちらです↓

石井遊佳(いしい ゆうか) 百年泥 新潮11月号
木村紅美(きむら くみ) 雪子さんの足音 群像9月号
前田司郎(まえだ しろう) 愛が挟み撃ち 文學界12月号
宮内悠介(みやうち ゆうすけ) ディレイ・エフェクト たべるのがおそいvol.4
若竹千佐子(わかたけ ちさこ) おらおらでひとりいぐも 文藝冬号

そして私の予想↓
本命:若竹千佐子
対抗:宮内悠介
大穴:前田司郎

今回は若竹さんが強いような気がします。
特に芥川賞は年齢の高い候補者を優先する傾向がある気がしますし、
宮沢賢治絡みというところもポイント高いような。
宮内悠介さんは、ノミネートに関して芥川賞と直木賞を行ったり来たりの珍しい作家。
そういうクロスジャンルな作家は大事にしてほしいという個人的な感想です。
前田司郎さんは以前「あさイチ」に出られたときの感じのよさが忘れられず
(前田さんがノミネートされるたびに言ってますが。芥川賞発表の翌日朝に
出演されて、落選されたにもかかわらずとても誠実にコメントされていました)。


次、直木賞です↓

彩瀬まる(あやせ まる) くちなし 文藝春秋
伊吹有喜(いぶき ゆき) 彼方の友へ 実業之日本社
門井慶喜(かどい よしのぶ) 銀河鉄道の父 講談社
澤田瞳子(さわだ とうこ) 火定 PHP研究所
藤崎彩織(ふじさき さおり) ふたご 文藝春秋

私の予想↓
本命:澤田瞳子
対抗:門井慶喜
大穴:藤崎彩織

私はあまり時代小説を読まないんですが、澤田さんは
「これなら読んでみようかな」と思わせる作品を書かれるので。
門井さんの作品も宮沢賢治ものですね。
親バカな賢治のおとうさんが微笑ましかったです。
藤崎さんに関しては申し訳ないですが私の願望ではなく、
出版業界の意向が働いての受賞という可能性があるかなと。
ほんとうに作家としての藤崎さんへの期待があるなら、
今回は見送った方がご本人のためにもなるような気が
(偉そうですね、重ねて申し訳ありません)。

17:50現在、さすがにまだ発表されないですね。
できればNHKニュース7で結果を見たい!
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第157回芥川賞&直木賞大予想! [文学賞]

今回もよろしくお願いいたします(前回も反省してなかった…)。

まず芥川賞の候補作から。

今村夏子(いまむら なつこ) 星の子 小説トリッパー 春号
温又柔(おん ゆうじゅう) 真ん中の子どもたち すばる 4月号
沼田真佑(ぬまた しんすけ) 影裏(えいり) 文學界 5月号
古川 真人(ふるかわ まこと) 四時過ぎの船 新潮 6月号

私の予想です↓

本命:今村夏子
対抗:受賞作なし
大穴:古川真人

今村さんは寡作ながら『こちらあみ子』『あひる』など、
日常に潜む不穏さを鮮やかに描き出す筆力には以前から
定評がありますし、そろそろではないかと。今村さんで
ないなら、次に可能性が高いのは受賞作なしと予想します。
とはいえ、新潮新人賞を受賞した『縫わんばならん』も
前回の芥川賞候補となり一定の評価を得ていたことを鑑み、
大穴は古川さんで。
今回候補作が4作品と少ないせいで、逆に予想しづらいかも。


そして直木賞。

木下昌輝(きのした まさき) 敵の名は、宮本武蔵 KADOKAWA
佐藤巖太郎(さとう がんたろう) 会津執権の栄誉 文藝春秋
佐藤正午(さとう しょうご) 月の満ち欠け 岩波書店
宮内悠介(みやうち ゆうすけ) あとは野となれ大和撫子 KADOKAWA
柚木麻子(ゆずき あさこ) BUTTER 新潮社

予想です↓

本命:柚木麻子
対抗:佐藤正午
大穴:宮内悠介

柚木さんはもともと愛読者だということもありますし、
『BUTTER』は野心作であると思いますので(モデルと
言われている木嶋佳苗死刑囚はカンカンに怒っている
らしいですが)。
佐藤正午さんについては、直木賞にはよくある功労賞的
側面が機能するかもと(佐藤さんはとても達者な作家で
いらっしゃると思うので、受賞されたらほんとうに喜ばしい
ですが。でも、それなら『身の上話』でとってほしかったけど)。
宮内さん、前回は芥川賞でのノミネートでしたね。
こういったボーダー上に存在するタイプの作家って、
芥川/直木賞的には高評価かなと(実力あってこその
選出でしょうし)。

あと2時間ほどで選考会始まりますね。
楽しみに待ちましょう!
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第156回芥川賞&直木賞大予想! [文学賞]

今年もよろしくお願いいたします(もう新年になって19日!)。

前回の芥川賞&直木賞大予想の反省会を少々(半年も前!)。
芥川賞の村田沙耶香さんは当たり、直木賞の荻原浩さんは
外しました。
村田さんは注目されてますね〜。
先日見ていたテレビ番組で、村田さんが朝井リョウさんに向かって
「ほんとうに変わってるね〜」とおっしゃってましたが、視聴者の
ほぼ全員が「あなたこそ!」とツッコんだことでしょう。

さて、本日受賞者が決定する第156回芥川賞&直木賞。
まずは芥川賞の候補作から。

加藤秀行(かとう ひでゆき) キャピタル(文學界12月号)
岸政彦(きし まさひこ) ビニール傘(新潮9月号)
古川真人(ふるかわ まこと) 縫わんばならん(新潮11月号)
宮内悠介(みやうち ゆうすけ) カブールの園(文學界10月号)
山下澄人(やました すみと) しんせかい(新潮7月号)

私の予想は↓
本命:宮内悠介
対抗:受賞作なし
大穴:山下澄人

宮内さんはSF色の強い作品を書かれる点がどう影響するか
というところですが、プラスに出る可能性あるかなと思いました。
最近ずっとコンスタントに受賞作が出てるので、そろそろ「なし」が
ありそうな気も…。
大穴は、宮内さんでなければ山下さんかなと。

そして直木賞です。

冲方丁(うぶかた とう) 十二人の死にたい子どもたち(文藝春秋)
恩田陸(おんだ りく) 蜜蜂と遠雷(幻冬舎)
垣根涼介(かきね りょうすけ) 室町無頼(新潮社)
須賀しのぶ(すが しのぶ) また、桜の国で(祥伝社)
森見登美彦(もりみ とみひこ) 夜行(小学館)

予想は↓
本命:恩田陸
対抗:須賀しのぶ
大穴:恩田陸&須賀しのぶ

私の昨年のベスト1作品が『蜜蜂と遠雷』でした(朝井リョウさんと同じ!)。
これまで何度も受賞を逃してこられましたが、これでとれれば大団円ですよ。
須賀しのぶさんの『また、桜の国で』もほんとうに素晴らしいです。
末永く代表作として語られるにふさわしい作品だと思うので、こちらもぜひ
受賞していただきたい!
おふたりが同時受賞されたら個人的には万々歳です(もうひとつ楽しみなのは、
まだご存じでない読者の「え〜っ、恩田陸って女の人なの!?」という反応。
けっこういそうな気が…)。

18時05分現在、受賞作の発表はまだです。
刮目して待ちましょう!
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第155回芥川賞&直木賞大予想! [文学賞]

暑すぎる…。
しかし、選考委員の先生方には納涼どころじゃない
熱い議論を闘わせていただきたいです。

それでは芥川賞候補から。

今村夏子(いまむら なつこ)
あひる
たべるのがおそいvol.1

高橋弘希(たかはし ひろき)
短冊流し
新潮1月号

崔 実(チェ シル)
ジニのパズル
群像6月号

村田沙耶香(むらた さやか)
コンビニ人間
文學界6月号

山崎ナオコーラ(やまざき なおこーら)
美しい距離
文學界3月号

私の予想はこちら↓
本命:村田沙耶香
対抗:崔実
大穴:高橋弘希

本命についてはどちらかというと願望ですかねえ…。
村田さんに関しては、作品より著者ご自身により興味があります。
ファンの方のご意見としては別の作品でとってほしいという声が
大きいようですが、村田さんご本人がコンビニ大好きでいらっしゃる
わけですから、それはそれでいいのでは。
崔実さんも、作品以上に作家自身(の美しさ)に注目が集まるタイプですね。
山崎さんはそろそろ頃合いかな(といったら失礼ですが)という感じで。
『昼田とハッコウ』だったらなおよかったんですが。

ということで、次は直木賞。

伊東潤(いとう じゅん)
天下人の茶
文藝春秋

荻原浩(おぎわら ひろし)
海の見える理髪店
集英社

門井慶喜(かどい よしのぶ)
家康、江戸を建てる
祥伝社

原田マハ(はらだ まは)
暗幕のゲルニカ
新潮社

湊かなえ(みなと かなえ)
ポイズンドーター・ホーリーマザー
光文社

米澤穂信(よねざわ ほのぶ)
真実の10メートル手前
東京創元社

私の予想は↓
本命:湊かなえ
対抗:伊東潤
大穴:米澤穂信

もう重鎮的な趣がありますもん、湊さんは。
母と娘を題材にした作品は、湊さんのライフワークになってきてる気がしますし、
可能性は高いと踏んでます。
とはいえ、前回の受賞が時代小説じゃなかったら伊東さんを本命にしたんですが。
米澤さんについては完全にファン心理です。

もう選考会始まってますね。
栄冠はどなたに輝くか!?
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2016年本屋大賞反省会 [文学賞]

昨日、2016年の本屋大賞が決定しました。
今回は当てましたよ〜!
『羊と鋼の森』はほんといい作品だから、
この機会に多くの読者に読まれてほしいです。

『君の膵臓〜』も大健闘でしたね。
『流』は思ったよりも下位だった…(とはいえ、
又吉さんとの同じ回の受賞でなければもっと
知名度も低かったのかも。これからの作品で
さらなる飛躍を見せていただきたいです)。
そして『火花』はもっと下でしたが。
できる限り早く受賞後第一作を書かれた方が
いいのでは。
たいへんだとは思いますが、文学とお笑いどちらも
両立させると宣言されたからにはがんばってもらいたい
です(ジャニーズアイドルの加藤シゲアキさんあたりも
とてもご多忙でしょうに、新作をどんどん発表されて
いますもんね)。

結果を載せておきますね↓
中脇初枝さんの3位、すごいと思う!

大賞 『羊と鋼の森』
宮下奈都(著)
文藝春秋 372点

2位 『君の膵臓をたべたい』
住野よる(著)
双葉社 327.5点

3位 『世界の果てのこどもたち』
中脇初枝(著)
講談社 274点

4位 『永い言い訳』
西川美和(著)
文藝春秋 261点

5位 『朝が来る』
辻村深月(著)
文藝春秋 229.5点

6位 『王とサーカス』
米澤穂信(著)
東京創元社 226.5点

7位 『戦場のコックたち』
深緑野分(著)
東京創元社 223点

8位 『流』
東山彰良(著)
講談社 99点

9位 『教団X』
中村文則(著)
集英社 93点

10位 『火花』
又吉直樹(著)
文藝春秋 46点

プラス「翻訳小説部門」は『書店主フィクリーのものがたり』(早川書房)。
タイトルからして気になりますね、私もできることなら書店主というものに
なってみたいから!
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2016年本屋大賞大予想! [文学賞]

去年の予想時はNUが大学入学したばっかだったんだ!
月日が経つのは早い(驚)。
NUの向学心がなくなるのも早いが(もっと勉強する気で
大学行ったんちゃうんか!)。

失礼しました、息子に直接言えって話ですよね(どうでも
いいんですけど、乙武さんちの不倫話も家庭内で完結して
いただきたいです)。

さて、ノミネート作品です↓

『朝が来る』
辻村深月
文藝春秋

『王とサーカス』
米澤穂信
東京創元社

『君の膵臓をたべたい』
住野よる
双葉社

『教団X』
中村文則
集英社

『世界の果てのこどもたち』
中脇初枝
講談社

『戦場のコックたち』
深緑野分
東京創元社

『永い言い訳』
西川美和
文藝春秋

『羊と鋼の森』
宮下奈都
文藝春秋

『火花』
又吉直樹
文藝春秋

『流』
東山彰良
講談社

そして、予想↓

本命:羊と鋼の森
対抗:君の膵臓をたべたい
大穴:流

いや、『君の膵臓をたべたい』かな…。
いやいや、これでいいです、『羊と鋼の森』好きなので。
『流』については、『火花』と同時受賞することによって
かすんでしまったのは、同じ芥川賞の羽田圭介氏ではなく、
東山彰良さんだったよなと思うんですが、小説そのものの
おもしろさを考えればもっと人気になっていいはず!
ということで、大穴は東山さんで.。

ちょっと話はずれてしまうんですが、我が家は「Qさま!」ファン。
以前“写真を見てその人物が誰かを答える”という問題が出たことが
あったんです。
そのときの問題は、前回の芥川&直木賞作家のお三方の写真。
もちろん、又吉直樹さん&羽田圭介さん&東山さんなわけですが、
そのときの一般正解率は“又吉→70%超え、羽田→40%超え、東山→7%”
という結果でした。
それ以来、なぜだか三男が東山さんを応援するように。
「なぜだか」と書きましたが、私もグループ内で比較的知名度の低い
メンバーに声援を送るタイプ(例:たのきんトリオならよっちゃん)。
三男と私の血のつながりを色濃く感じたできごとでした。
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芥川賞&直木賞予想反省会2016下半期 [文学賞]

芥川賞:滝口悠生「死んでいない者」
    本谷有希子「異類婚姻譚」
直木賞:青山文平「つまをめとらば」

本谷さん、来ましたねー!
もっととんがっているイメージだったんですけど、
出産して落ち着かれたんでしょうか。
滝口さんは20代の作家だと思ってた!
なんか若々しく感じられますね(作風はむしろ古風な
部分がおありなのに)。
直木賞は時代小説のターンだったか〜。
青山さんの会見での自虐ネタ(直木賞で3年食えれば
その頃には晩年でちょうどよい的な高齢者ギャグ)も
逆に微笑ましかったです(そんなことおっしゃらず、
まだまだお元気で執筆に励まれますよう)。

「新しい受賞者が出て旬の人とはいえなくなった
羽田圭介さんのコメント、どこか取ってこないかな〜」
と思っていたら出てましたね、朝の情報番組「スッキリ!!」に。
途中で気づいて慌てて録画しましたが、出演情報はもっと早く
知らせてほしい(ええ、羽田先生のブログはチェックしてますとも。
まあ、急遽決まった出演かもしれないですけど…)。
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芥川賞&直木賞大予想!2016年上半期  [文学賞]

新年明けました(正月気分はどこに)。
今年もよろしくお願いいたします。

我ながら何が驚いたって、前回の芥川賞について
(さらには本屋大賞までも)反省会やってませんでした。
今さらですが、古い話題順に駆け足で。

本屋大賞の『鹿の王』は、予想は外れてしまいましたが
とてもよかったと思います。
うちの長男が上橋先生ファンなので喜んでましたし。

芥川賞直木賞については、ここ数年でいちばん話題に
なった気がしますね。
もちろん又吉さんはすごかったですが、個人的には
羽田圭介という逸材を発掘してくれて心からありがとう!
という感じです(これはメディア的な意味で。いちおう
デビュー作『黒冷水』から読んでますので、作家として
実力がおありなのは存じ上げてました)。
直木賞の『流』もすごいので、引き続き注目されて
もらいたいです。

さて、ここから本題です。
まずは芥川賞。

石田 千
(いしだ せん)
家へ
群像7月号

上田岳弘
(うえだ たかひろ)
異郷の友人
新潮12月号

加藤秀行
(かとう ひでゆき)
シェア
文學界10月号

滝口悠生
(たきぐち ゆうしょう)
死んでいない者
文學界12月号

松波太郎
(まつなみ たろう)
ホモサピエンスの瞬間
文學界10月号

本谷有希子
(もとや ゆきこ)
異類婚姻譚(いるいこんいんたん)
群像11月号

本命:上田岳弘
対抗:滝口悠生
大穴:受賞者なし

上田さんについては、前作『私の恋人』もたいへん評価が
高かったですし、インタビュー映像などを拝見する限り
なんか“(芥川賞を)取りそうな人”という感じがするんですよね。
滝口悠生さんは、『愛と人生』がよかったので受賞されるといいなあ
という個人的なエールです。
このおふたりでなければ(前回の反動で?)受賞者なしもアリかなと
(NHKが本谷さんを推してる風情があるので、ちょっと迷いますが)。

そして直木賞。

青山文平
(あおやま ぶんぺい)
つまをめとらば
文藝春秋

梶よう子
(かじ ようこ)
ヨイ豊(とよ)
講談社

深緑野分
(ふかみどり のわき)
戦場のコックたち
東京創元社

宮下奈都
(みやした なつ)
羊と鋼(はがね)の森
文藝春秋

柚月裕子
(ゆづき ゆうこ)
孤狼(ころう)の血
KADOKAWA

本命:宮下奈都
対抗:柚月裕子
大穴:宮下&柚月のW受賞

宮下さんについては、『羊と鋼の森』がとにかく素晴らしかったので。
柚月さんは、この時代にしかも女性作家がヤクザ社会を描くという
ところが、大きなアピールポイントと受け止められるのではないかと。
まったくタイプの違う作品が並ぶ、おふたりのW受賞もいいんじゃない
でしょうか(美人作家たちということでヴィジュアル的にも)。

わっ、選考会もう始まってますね。
できればNHK7時のニュースで見たい!
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芥川賞&直木賞大予想!2015年下半期 [文学賞]

最近すっかり当日予想がデフォルトになってしまいました、
いかんいかん。

まずは注目の芥川賞から。

内村薫風
(うちむら くんぷう) 「ΜとΣ」(新潮3月号)
島本理生
(しまもと りお) 「夏の裁断」(文學界6月号)
高橋弘希
(たかはし ひろき) 「朝顔の日」(新潮6月号)
滝口悠生
(たきぐち ゆうしょう) 「ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス」(新潮5月号)
羽田圭介
(はだ けいすけ) 「スクラップ・アンド・ビルド」(文學界3月号)
又吉直樹
(またよし なおき) 「火花」(文學界2月号)

本命:島本理生
対抗:又吉直樹
大穴:高橋弘希

なんといっても今回の注目株は又吉さんでしょう!
ということで、彼に受賞させないのだったら、島本さん
クラスの受賞者でないと、との政治的配慮が働くような
気が(下衆の勘繰りってやつです、すみません。でも
島本さんならまったくもってふさわしいと思いますが)。
高橋さんについては「なんで『遊戯王』の作者が!?」と
思ったことはここだけの話です(それ「和希」や)。
戦争について書こうという気骨のある若手にはがんばって
もらいたい、という気持ちもあるので。

そして直木賞。

門井慶喜
(かどい よしのぶ) 「東京帝大叡古(えーこ)教授」(小学館)
澤田瞳子
(さわだ とうこ) 「若冲(じゃくちゅう)」(文藝春秋)
西川美和
(にしかわ みわ) 「永い言い訳」(文藝春秋)
馳 星周
(はせ せいしゅう) 「アンタッチャブル」(毎日新聞出版)
東山彰良
(ひがしやま あきら) 「流(りゅう)」(講談社)
柚木麻子
(ゆずき あさこ) 「ナイルパーチの女子会」(文藝春秋)

本命:西川美和
対抗:柚木麻子
大穴:東山彰良

このところ女性が目立ちますけどね〜。でも西川さんの
「永い言い訳」はほんとにけなす人がいない気がしますし、
そろそろ作家以外の人から出る頃合いかなと。
柚木さんは好きな作家なんですが、この作品で山周賞を
受賞しておられるのと「だったら『本屋さんのダイアナ』
の方がよかった」と思うのとで、少々マイナスポイント。
東山さんについては、こういう自伝的な話は高く評価
されそうかなと。

あと4〜5時間のうちにはわかるでしょうね。
足元の悪い中お集まりになる選考委員のみなさん、
蒸し蒸ししますが議論もホットにお願いしたいです!
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